「ピアノの音が聞こえてくると癒されます。」
と、お向かいの棟に住んでいる交流会(イベントボランティア)の仲間が私に言ってくれました。…ん?私のピアノで?いやいや。「ピアノ、弾いている人たくさんいると思うよ?私かなぁ…」彼女はとてもいい方なので、そして私が五十の手習の話をしたので忖度(?)してくれたかなぁと思っていました。斜め上に住んでいる師匠のピアノは防音ルームだけど、もしかしたら師匠の音が漏れている?とか。
息子に「うちのピアノじゃないよねぇ」と問いかけたら「あんたのピアノの音、集会所まで聞こえてくるよ」と言われました。うちが4棟。集会所は2棟の東に建ってる。駅前から帰ってくる人は、ほとんどみんな集会所の前を通るのではないだろうか…
まじですか!?
そもそも自分に自信がない私。ここで「褒められて嬉し〜!」と素直に喜べればいいのに、妙に緊張してしまいました。今日は午後から事務所へ行く予定なので、午前中に練習しました。肌寒いのでキャミソールを着てTシャツをきて、その上に袖なしのプルオーバーを着ておりましたが、弾き出したらとっ散らかって引っかかって「でぃあ〜!」となって、それでもなんとか弾こうと悪戦苦闘していたら暑くなってきて、結局1時間ばかり20度の気温の中、窓を開けてキャミソール一枚でピアノ弾いてました…誰も来なくてよかった…
そして、気がついたら息子は静かに学校へと出掛けていなくなっていました…
がんばれ、私!半年前よりはだいぶ上手にはなってきたはずだ。と思う。多分…バッハは大好きなのでまあ、三声もなんとか形になってきたのですが、モーツアルト。この曲は小学校の頃に弾いたテキストの中の曲なので舐めてましたが、指は回らないし、軽快にキラキラ弾けなくて、現在スランプ中です。先生から「モーツアルトは難しい」と言われたことが私に暗示をかけたかもしれません。いやいや、練習は裏切らないんだから、頑張って練習しよう。皆さんに聞かれても恥ずかしくない程度には弾けないと…
防音ルームの工事って、幾らくらいかかるんだろう…
昼食後に少しお昼寝をしてからさあ事務所へ行こうとリュックを手に取ったら、電話がかかってきました。「Oさんが今日の14時って言ったんでしょ!」大御所のおばあからお電話です。「あ!今日、自治会の会議があったんだった!」手帳には書いてあったんですがカレンダーに転記するのを忘れてました。
「は、はい。いますぐ!」
会議、始まってました…おばあはものすごい形相ででギロっと睨んできました。毎年11月の連休に、集会所で高齢者サロンの皆さんの作品展が開催されるんです。これはボスである85歳のおばあが取り仕切っているのですが、元々は10年くらい前の自治会長が発案したもので、名目上は自治会主催となっています。実質お年寄りの皆様が回しているので「勝手にやってくれればいいじゃん」と思って見ておりましたが、自治会の役員も準備から片付けから、鍵開けから受付(必要でしょうか…?)までお手伝いしなければなりません。
会議にはおじいさんも3人(麻雀、水彩画、囲碁の会主催者)来ておられましたが、おばあが大きな声で吠え続けるのでみんな黙って下向いてました。怖いよ、Mさん。
しかもご主人が入院された洋裁の主催者が来ておられないことを責め続け、「今日来なかったから出展させない!」と言い切ったのでした…それは流石にないだろうと思い、それまで黙って聞いておりましたが、私から「洋裁の方たちも出展すると言う形で保留にしましょう」と声をかけました。まあ、確かに連絡は行っているので代理の方を立ててくださればよかったのですが、家族の一大事でそれどころじゃなかったんでしょうよ。
大体、この会議だっておばあが一人でどんどん決めていくから、誰も何も言わないでただ聞いているだけですもん。わざわざ集まらなくても、あなたが決めてくれればみんな従いますよ。集めるなら意見を言わせてあげて…
いつも作品展には人が集まらないと怒っているので、私、余計なひと言を言ってしまいました。「集会所の入り口に大きな字で『作品展』と書いて張り出してはどうでしょう?」はい、当然私が書く羽目になりました。字、下手くそなんです。てか、A2の紙に一文字ずつ。私よ、高校時代に習ったレタリングを思いだせ!まあ、皆さんがせっかく頑張って作った作品ですから、できるだけ多くの人に見ていただきたいので、私も頑張りましょうか。大きな紙に印刷できるプリンターがあればなぁ。ジタバタ…
会議が終わったら集会所の向こう半分で話をしていた副理事長から声をかけられ、三役会の議案を(というか溜まっている継続審議の一覧を作ってくださっていました)手渡されました。そして帰って行ってしまわれました。私は先月の議案を見ながら事務長に「屋上からの水漏れ調査はどうなっていますか」とか「災害時ボランティアの保険について調べていただけましたか」とか「サクラの更新アンケートを作ったので見てください」とか話をしました。
水漏れの件は確か6月には調査の見積もりを取っていたと思うのですが、まだ進んでいませんでした。水漏れ調査って、なかなか原因特定が難しいのに3ヶ月以上経ってしまって大丈夫だろうか?業者もごねて進まないようでした。そして、私が調べておいて欲しいと頼んでいた傷害保険のことは全く手をつけていませんでした…仕方ないので、3件ほどの損保会社に電話で問い合わせ、社会協議会から「消防署に問い合わせてみろ」と教えていただきました。先日名刺をいただいた学区内の消防署司令は今日はお休みでした。明日直接聞きにいくか。
帰り、事務長と二人で話していたら、励ましなのか激励なのか注意なのか、いろんな話をしてくださいました。パート先でミスが大くて凹んでいる話もしたら「3日、3ヶ月、1年と自分で期限を決めて、そこまでは頑張ってから自分でどうしたいか考えなさい」とアドバイスしてくれました。お父さんみたいだ!私の父は、私たち子供と向き合ってそんな話をする人ではなかったので、この歳になって初めてお父さんから教えられた気持ちでした。事務長、ありがとう。でも、頼んだことはやっておいてくださいね。
集会所のドアをでて事務長と別れたら、会計理事が奥様と歩いてきて声をかけられました。「三役会の議案、事務所にメールで送っておいたからまとめておいて」
は?私に言うなら、なぜ私のアドレスに送って来ないんだ?知ってるよね?
奥様がいたからグッと堪えて黙ってました。それに結構頭に来ちゃってたので、うまく喋れなかったんです。「失礼します」と言って暗い道を歩き去ったら、二人で「どうしたんだろう」と話していました。つくづく私は器が小さいのです。ごめんなさい。
帰宅して夕飯を作ったら、植栽のアンケートを添削して欲しいと頼んでおいた業者さんから返信が来ていました。嬉しかったです。投げた球を打ち返してくれるだけでこんなに嬉しいものなんですね。相性、かな。
ここのところ、生理痛と更年期とパート先のセールでぐっちゃぐちゃだったので、若い担当者の心遣いが嬉しかったです。
投稿の間が空いたから長文になってしまいました。ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。膨らますのは簡単なのですが、削る作業の方が難しいです。余計な話は削る練習が必要ですね。
では、また。
おやすみなさい。