zhijienove’s blog

アラフィフのおばちゃんが不器用な日常を綴りつつ、自分を振り返りつつ、日々を楽しく過ごす様子をつらつら書いています。イラストも好きです。

ギターと静寂、の巻

クラシックギターのコンサートに行ってまいりました。

場所は名古屋の電気ビル文化会館ザ・コンサートホール。350人くらい収容できるこぢんまりとしたホールです。ステージと客席が近くて、音響も程よくて、大人のホールって感じでした。このホールの上は電気に関する科学館で、子どもたちが小さい頃に何回か連れてきたことがありました。お勉強しながら遊べる感じ。小学生が学校の行事で訪れたりもするんじゃないかな。

www.chuden.co.jp

このビルの地下にこんなに素敵なホールがあるとは、ついぞ知りませんでした。当日私たちは三姉妹で待ち合わせていそいそとホールへ向かいました。私と三女はコンサート前に納屋橋のタイ料理を堪能して腹ごしらえをしてからまいりました。このタイ料理屋さんがまた素敵なんですわ。堀川沿の歴史的な建築物の中にあり、タイ王朝の王女様に昔お食事を提供したことがあるとか。妹はチキンのグリーンカレー、私はエビのイエローカレーを青パパイヤのサラダと共にいただきました。イエローカレーがフルーティーで甘味があったので何が入っているのか尋ねたところ、パイナップルとのことでした。ミキサーでクリームにしてから混ぜたのかな?パイナップル特有の繊維が全く感じられなくて、南国を思わせるトロピカルな仕上がりでした。ディナーはちょっと高級なので次はランチコースを目掛けて色々食べに行ってみたいと思いました。

カレーとご飯は別でしたので、二人でサフランライスを一つ頼んで半分こしました。

www.siamgarden.jp

コンサートは19時から。18時半頃にはもう街は真っ暗で早くもお酒を召した方々もちらほら歩いておられ(木曜日の夜だったのですが、みなさん早いんですね)、本当に久しぶりに夜の街に出ました。建物に入ったらお着物を着た方や綺麗なお召し物の女性やエスコートする男性がエレベータに吸い込まれていきました。大人ばかりでしたので、みんなで静かに滞りなくお行儀よく並んで席まで歩いて行きました。

演奏者は五十嵐紅さんという男性で、三女がインスタグラムで見つけて私たちを誘ってくれたのですが、とても静かな情熱を感じさせる方でした。19世紀ギターとモダンギターのハイブリッドというオリジナルギターを抱えて現れて、1時間強のコンサート中は終始立ったまま演奏されました。

シーン

って聞こえるほどの無音の中、F・ソルの『月光』からスタートしました。バッハがとても好きというだけあって、ストイックで職人のような演奏でした。私もバッハが大好きなので、選曲はとってもハマりました。武満徹とか宮沢賢治とか。武満徹は小難しいイメージが(こらっ)あったのですが、演奏された『小さな空』は子供の合唱曲とかでとても素直にスッと心に響きました。宮沢賢治の『星めぐりの歌』は天井から銀色の星がキラキラキラキラ舞い落ちてくるような綺麗な演奏でしたよ。

kohigarashi.com

五十嵐さんは高いところに向けて音をふわっと投げる、というか置く、というか、私のギターのイメージとは全く違う吟遊詩人のような演奏をしておられました。中世ヨーロッパの吟遊詩人です。よく油絵なんかで帽子かぶってポワンとしたズボン履いてリュートを奏でる男の人が描かれているではないですか。あんな感じ。実際は黒い作務衣みたいなのを着ておられましたが。

とにかく、日々ガチャガチャとした喧騒に塗れて生活しているので、あの静けさには吸い込まれそうな心地よさを感じました。日常も、もう少し静かな生活を心がけると良いのかなぁと。終演後は出てきてお客さんをお見送りしてくださいました。来年6月にはまた名古屋で、今度はバイオリン・チェロとのトリオコンサートが決まっているとのこと。私たち三姉妹、また絶対聞きに行く!と決めました。とにかく、とってもリラックスしました。帰りに伏見駅の地下のスタバでお茶しておしゃべりして(私は夜なのに今月のフラペチーノを飲んじゃって)心楽しくお家に帰りました。

妹二人はティーラテを飲んでおりました。大人ですな。私はメルティホワイトピスタチオフラペチーノを。甘くて美味しくてホワイトチョコ入りで、お腹いっぱいになりました。

先日の明るいお庭を見ながらの師匠のサロンコンサートもとっても素敵だったのですが、夜のホールのコンサートというのも静けさがまた違って、そして静寂を感じるためのコンサートでしたので、とっても素敵でした。

今日の夕飯はユーチューバーのダレウマさんの『鶏胸肉のフライドチキン』を作ってみました。サクサクジューシー!

今日はすっかり日常に戻って、なんなら結構情けない思いをしたりしました。可愛がっている業者さんが若干壊れ気味(?)になってしまい、相見積もりを頼んでいたプロジェクトから降りてしまわれたのでした…頼んでいた別件の見積もりも片手落ちで、これでは理事会で説明できない…激務で、そして連携ミスで辞退されるという、何とも後味の悪さでした。そして私たちとの打ち合わせの後にも、受付にいた事務員さんたちが何かクレームをつけていて「もうやめてあげてくれ!」と心が痛みました。おばさんたち、なんであんなに追い込むんだ?自分たちが無くした書類について文句言ってたし…

そんなこんなでブログを書く気力がいまいちわかなかったのですが、五十嵐さんの演奏が素晴らしかったのでみんなに知ってもらいたかったのと、アマゾンミュージックでバッハを聴いていたら元気になってきたので、書いてみました。やっぱりバッハはすごいです!私が本当に落ちた時はバッハだな。心が落ち着きます。

今日は午後いっぱい打ち合わせの嵐でした。業者さんとの植栽の打ち合わせ、マンション管理士と滞納者に対して法的措置をとるのかと話し合い、諮問委員長とは立体駐車場建築を想定している現在の駐車場の建築基準では必要台数に満たないので他の方法を模索するよう建築士に頼むよう依頼したりとか(だから最初から立体駐車場は無理だと何度もみんなで言ったのに、あの人聞かなかったから。あなた以外はみんなこうなると見越してやめようと忠告していましたよ?)、普通のおばちゃんには荷が重い案件がどっちゃりあって、可哀想な若い業者さんの後ろ姿を悲しい気持ちで見送ったのでした。

印ちゃん、元気出してね。

なんてことをゴールドベルグ協奏曲を聴きながらつらつら書いてみました。

お読みいただいたあなたさま、今日もお付き合いくださってありがとうございました。今日も一日お疲れ様でした。

ではまた。おやすみなさい。